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146159 B無題Name名無し25/04/22(火)09:48:04No.252679+ 5月09日頃消えます
え、本当に? 土が「知性」を持つという「衝撃の事実」… 「最新研究」が示す土と脳の「共通点」が凄すぎた!
https://news.yahoo.co.jp/articles/237af701cf2d27a935ca19428217785e9ef54a29
日々、踏みつけて気にも留めない土。じつは、この土がなければ、生命は誕生しなかった可能性があるという。それだけではなく、土は生物の進化や恐竜の絶滅、文明の栄枯盛衰にまで関わってきた。生命進化に限らず、食糧危機、環境問題、戦争……いま人類が直面しているリスクは、「土」から見ると新たな景色が見えてくる。

土を主人公に46億年の地球史の新たな一面を明かした『土と生命の46億年史』が発売後、大きな反響を呼んでいる。長年、土一筋で研究を続けてきた藤井一至さんが明かす、いま私たちが知っておかなければならない「土の話」とは。

■土には知性もある
この本では、「人間に土を作ることはできるのか」という問いを掲げ、土の本質に迫り、土を作るために必要となる条件や技術を絞り込んできた。
1無題Name名無し 25/04/22(火)09:49:41No.252680+
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そのなかで、土は単なる砂と粘土と腐植の混合物ではなく、自律的な土壌再生、持続的な物質循環こそが土の本質であり、人工土壌が模倣すべき特性であることが分かった。

これまでの人間の作る物質・道具の多くは、目的や用途が一対一で対応している。土でも納豆菌を取り出して道具のように使う場合はあるが、大さじ1杯の土に住む1万種100億個の細菌一つずつを道具としてご機嫌をとりながら操作するのは容易なことではない。ヒトの腸内細菌1000種類、ミツバチの腸内細菌6種類ですら制御できていないのだ。ホモ・サピエンス1種の人間社会ですら衝突を繰り返している。

圧倒的に遺伝的多様性が高い微生物群集が一致して一つの機能を果たすことは期待しにくい。土に道具や消耗品としての働きを求めるなら、土作りの設計図や万能なマニュアルがないことに失望するかもしれない。

一方、工学分野では、環境や自己の変化を検知し、最適な反応をする素材としてインテリジェント材料(インテリジェントは「知的な」の意味)の開発が進んでいる。
2無題Name名無し 25/04/22(火)09:50:34No.252681+
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インテリジェント材料とは、子どもの成長にあわせて育つ歯(インプラント)のように、自ら感じて、考えて、働いてくれる道具のことだ。

土は気候や植生によって粘土や微生物の種類や量が異なるが、微生物は他の微生物や土と相互作用しながら、物質を循環し作物を生みだす。土は“知性”を持つかのように振る舞う、究極のインテリジェント材料である。

■土と脳の驚くべき共通点
実際、土の機能は、人間の脳や人工知能の自己学習機能と似ている。知性の源であるヒトの大脳は100億個以上の神経細胞それぞれが数万個のシナプスでつながることでネットワークを形成し、協働することで思考が可能になる。

大さじ1杯の土に住む100億個の細菌もまたすみかと資源(エサ)を共有し、相互作用することで、有機物分解を通した物質循環、食料生産が可能になる。大脳を司る100億個の神経細胞の相互作用と大さじ1杯の土の100億個の細菌の相互作用。

多様な細胞があたかも知性を持つように臨機応変に機能する超高度な知性を、私は脳と土しか知らない。
3無題Name名無し 25/04/22(火)09:51:23No.252682+
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無限の可能性を秘めた微生物ネットワーク
落ち葉を溶かす段階と、溶けた成分を二酸化炭素にする2段階だけだとしても、100億×100億=100億の2乗通りの細菌の組み合わせがある。カビ、キノコも含めると選択肢はさらに広がる。

微生物が環境条件や有機物の状態に応じて、そのつど選択肢(酵素)から最適なものが選択され、その結果として二酸化炭素と腐植が生みだされる。土に住む100億個の細菌のもたらす多機能性は冗長で無駄が多そうだが、誰かが欠けても他の誰かが補完する(相補性)。

将棋を例にとると、1局(例えば100手)の中で1手ごとに平均100通り読む将棋棋士と「自分がこう指して、相手がこうした時、こうすればうまくいく」という「3手の読み」を繰り返す私とでは対応力が雲泥の差になる。選手層の厚みとチームワークが土の微生物の持つ超多様性とネットワークの価値だ。

人工知能とは違い、土には柔軟性もある。もちろん、土がネバネバ、フカフカするという意味ではなく、変化への対応力を指す。

人工知能が将棋の名人を打ち負かしたとはいえ、人工知能の目指すものは人間の脳だという。人間の脳はエネルギー効率の良さが魅力だ。
4無題Name名無し 25/04/22(火)09:52:48No.252683+
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39109 B
また、将棋の対局の途中で桂馬の動きのルールを変えれば、ルール変更がないことを前提としている人工知能は機能不全に陥るが、ヒトの脳には時折ミスは付きまとうものの、ルール変更にも柔軟に対応できる。

■最先端の知能を擁する土
膨大な生命を抱える土では、進化というルール違反がしばしば発生する。根と微生物の共生、リグニンに富む樹木の出現、キノコの登場、病原菌の進化。ルール変更に翻弄されながらも、土壌動物や微生物は多様な戦略を試行錯誤し、適応してきた。粘土や団粒構造の自己再生機能に加え、“知性”と代謝(物質循環)機能を持ち、進化もする。
5無題Name名無し 25/04/22(火)09:53:36No.252684+
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土は、その総体として見た時に、生命の要件すら満たし、人工知能よりも脳に近い機能を果たしていた。土には、最古にして最先端の知能がある。

岩石砂漠から植物、ミミズ、カブトムシの幼虫、恐竜がいかに土を作り上げ、ヒトはいかに土を耕し、さらには土を作ろうと試行錯誤していくのか。大さじ1杯の土に住む100億個の微生物の織りなすプロセスを100億個の大脳の神経細胞や人工知能のネットワークで考え、21世紀中葉には到達するといわれる100億人で試行錯誤する。

多様なメンバー、冗長な機能を含むネットワークが肥沃な土壌を耕すことは5億年の歴史が証明している。100億個の微生物、100億人のヒトを重荷にするのか、分厚い選手層とするのかはミミズや植物根だけでなく、ホモ・サピエンス(知恵ある人)を名乗る私たちの手にもかかっている。

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